振袖の変色した部分を伝統的な胡粉技法で修復した実例をご紹介。シミになり変色した箇所に、熟練職人が丁寧に胡粉を上塗りし、着物本来の美しさを取り戻しました。Before/After写真で修復効果を詳しく解説。105年の歴史を持つ京都ききょう屋だからこそできる高度な修復技術をお届けします。
今回のお直しの実例は、振袖です。
お預かりした着物の、シミになり変色した部分に、胡粉を上塗りし、お直ししました。
胡粉とは、日本画などに用いられる白色顔料のひとつです。
貝殻から作られる、炭酸カルシウムを主成分とする顔料のことです。
かつて中国の西方を意味する胡から伝えられたことから、胡粉と呼ばれます。
シミ抜きや上描き加工によるお直しで、着物はよみがえります。
大切な着物を汚してしまった時は、お早目にお手入れをお薦めします。