柄が完成するまで!
今回は、着物や生地に実際に描かれる柄が、
どのような工程で出来上がるのか、
過程をご紹介します。
柄によって工程は様々ありますが、
八掛に描いたチューリップの例でご説明します。
【大きく分類すると4つの工程になります】
- 下絵を着物(生地)に写す。
- 柄以外の部分を伏せる。
- 柄の部分に色を乗せてゆく。
- 細部を書き込んで完成。
それでは順を追ってご説明します。
1, 描く柄の輪郭線を生地に、カーボン紙等で複写します。
後は、その輪郭線の通り色を生地の上乗せて行くという作業になります。
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2. 今回チューリップの花びらの部分を、伏せてピースガンを使用しました。
その際、「伏せる」という作業を行います。
周りに色が飛び散らないよう、花びら以外の部分を、カバーして細心の注意を払い、色を吹き付けて行きます。
下地にすでに、墨流しの加工が施されている為、何度も薄い色を重ねる作業の繰り返しです。
白・赤の2色のベタ塗りができました。
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3.葉っぱや、茎の部分は、専用の刷毛や筆を使い、色を塗り分けて塗って行きます。
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4.柄を起こすという表現になるのですが、影や、陰影を加え、立体的に柄が浮き立つように、細部を描き
こむ作業を行います。
↓ 完成です!!!
今回はご紹介したのは、作業のほんの一例です。
描きたい柄や、モチーフにより、どのような工程が、最善なのかは毎回異なります。
また、機会があればこのような作業工程の、ご紹介もしようかと思います。
ご興味持っていただけましたでしょうか。
なるほど‼️ 工程をわかりやすく説明いただきありがとうございます‼️